eコラム「北斗七星」

  • 2018.01.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年1月4日(木)付



「インスタ映え」が2017ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれたり、「ちゃらい」「がっつり」が10年ぶりに改訂され今月12日に発売される国民的辞書の広辞苑に加わったり......。最近の世相を反映した言葉にやや戸惑いも感じる北斗子だが、今年、ぜひ広まってほしい言葉がある。「エシカル消費」だ◆エシカルが英語で「倫理的な」という意味であることから、環境や社会に配慮した物を選んで買うことを指す。具体的には省エネ製品や被災地復興のための商品、途上国の労働者を支援するフェアトレード(公正貿易)商品の購入などが挙げられる◆欧米では取り組みが進んでいるものの、日本では知らない人がほとんど。消費者庁の16年12月調査によると、認知度はわずか6%。認知の有無にかかわらず「実践している」という人も「時々」を含め3割弱にとどまった◆だが、日常生活でできるエシカル消費は多い。例えば有機野菜を選ぶこともその一つ。農薬や化学肥料を使わないため、環境への負荷が少ないからだ。形がふぞろいでも味は同じ「ワケあり」食品の購入も、食べられるのに廃棄される「食品ロス」の削減に役立つ◆さらに、物を大切にし、ごみを減らす「もったいない」の実践もエシカルな行動だ。できることから一歩を踏み出したい。(翼)

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