e野良猫の殺処分ゼロへ

  • 2017.12.20
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年12月20日(水)付



都道府県ではトップクラス
不妊手術の助成拡充
宮城県



宮城県は今年4月から、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用に対する助成額を大幅に拡充し、関係者から喜ばれている。手術費の一部を負担する宮城県獣医師会の事業を県が補助するもので、県によると、メス1万2000円、オス6000円を上限とする助成水準は都道府県ではトップクラスという。不妊手術の件数が増えることで、殺処分数の減少が期待されている。

宮城県獣医師会は、政令市である仙台市を除く地域で保護した野良猫を会員病院などで手術する際、その保護者や愛護ボランティアなどにこれまで1匹当たりメス6000円、オス3000円を一律で助成してきた。これに対し、県は今年度から、県獣医師会への予算を年間60万円から360万円に増額。

手術費用の2分の1まで補助を拡充し、1匹当たりメス1万2000円、オス6000円まで助成できるようにした。県によると9月末まででメス140匹、オス66匹の申請があったという。

助成の拡充は公明党の遠藤伸幸県議が一貫して推進してきた。2016年9月定例会では、殺処分ゼロをめざし民間団体が多額の費用と労力を掛けて取り組んでいる実情を力説。村井嘉浩知事から「県として応分の負担ができるよう検討したい」との答弁を引き出していた。

このほど遠藤県議は、石巻市にある「避妊・予防センター」を開設するNPO法人アニマルクラブ石巻(阿部智子代表)を桜田誠子市議と共に訪問。同団体は4月の助成拡充を機に県獣医師会から賛助会員の認定を受け、9月から手術費用の助成を開始している。

遠藤、桜田の両議員は、阿部代表から助成拡充の反響とともに、不妊手術を終えたものの行き場を失った90匹近い猫の面倒を見ている実情や、施設の衛生環境を保つための取り組みなどの課題を聞いた。遠藤県議は「手術費の全額無償化や県動物愛護センターの飼育スペースの拡充にも、公明党のネットワークを生かして取り組んでいく」と語った。


改善に動いてくれたのは公明議員だけ


NPO法人アニマルクラブ石巻 阿部智子代表


アニマルクラブ石巻は、不妊・去勢手術の重要性をイベントやホームページを通して社会に訴えている動物愛護団体です。週1回、飼い猫や野良猫の不妊手術を行っており、多い日では10匹以上受け入れることもあります。

仮設住宅に置き去りにされた猫、ごみ屋敷に埋もれていた猫など、東日本大震災以降、被災地では野良猫の数が増えているように感じます。

猫は繁殖力が強いため、生まれたばかりの子猫が処分のために保健所に持ち込まれることも少なくありません。不幸な子猫を産ませないためにも、不妊手術の徹底が必要です。

これまで40年以上、動物愛護に取り組んできましたが、私の思いをストレートに受け止め、改善に動いてくれたのは公明党の議員だけです。さらに使い勝手の良い制度となるよう期待しています。

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