eコラム「北斗七星」

  • 2017.12.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年12月12日(火)付



年末の大掃除の時にでもと思っていたのだが、「できるだけ早く」と妻に背中を押され、わが家の住宅用火災警報器を新品に交換した。今回は自分で取り付けたが、予想外に簡単だった◆この警報器は、家庭内の火災をいち早く検知し、ブザーや音声で知らせてくれる"強い味方"。新築住宅で2006年6月から、既存住宅でも11年6月までに全住宅で設置が義務付けられた。総務省消防庁によると、警報器を設置していた住宅は未設置住宅に比べ、火災による死者が3分の2になり、焼失面積も半減した。効果は歴然だ◆半面、警報器を巡っては、気付かない間に電池切れや故障を起こして作動しなかったケースも相次いでいる。また、5~6割の人が設置後は定期的な点検をしていない◆このため同庁は、できれば数カ月ごと、少なくとも年2回は本体の点検ボタンを押すか、点検ひもを引き、正常に動いているか確認するよう呼び掛けている。一方、警報器の寿命は10年が目安。設置後10年以上経過している場合は、電子部品の劣化で火災を検知できないこともあるため、本体の交換を推奨している◆わが家も設置から10年余。妻の一言も頷けた。警報器の価格は家電量販店やホームセンターで数千円程度が中心だ。「備えあれば憂いなし」の点検・交換を心掛けたい。(翼)

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