e対立離れ着実な議論を

  • 2017.12.01
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年12月1日(金)付



国民投票 政策より政府の信任に争点

衆院憲法審査会で北側副代表



衆院憲法審査会は30日、審査会メンバーによる7月の欧州視察に関する報告と討議を行った。公明党の北側一雄副代表(党憲法調査会長)は、国民投票を実施した英国やイタリアでの調査を踏まえ、「国民投票は個別の重要政策に対する賛否を国民に問うものだが、時の政府に対する信任投票になりがちだ」と指摘した。

北側副代表は、イタリアで昨年、憲法改正が国民投票で否決され、当時の首相が辞任したことなどに言及。憲法改正の国民投票が政権の信任投票とならないようにするため、「与野党が政治的対立から一歩離れて着実に憲法論議を進められるようにしなければならない」と語った。

また、改正案に関して国民の理解を深める重要性を指摘した上で、「(憲法改正の発議に必要な)衆参両院の総議員の3分の2以上の賛成を得るより、国民投票で過半数を得るハードルの方が高い」との見解を示した。

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