e2020年東京五輪・パラリンピック 全国で盛り上げよう!

  • 2017.11.30
  • 情勢/国際

公明新聞:2017年11月30日(木)付



機運醸成へシンポジウム

500人超の自治体関係者が参加

東京都



2020年に開かれる東京五輪・パラリンピック。開幕までいよいよ1000日を切り、準備が本格化してきた。27日には地方議員や自治体職員を対象としたシンポジウム「2020年に向けて日本全国みんなで盛り上がろう」(東京都、都議会主催)が都内で開催され、全国から約500人が参加。都議会公明党(東村邦浩幹事長)のメンバーも駆け付けた。


都議会はじめ各地の公明議員も


今回で3回目となったシンポジウムでは、小池百合子都知事らのあいさつの後、東京2020参画プロジェクトの事例として、岐阜県が障がい者と健常者が協働して文化芸術の創造活動を行う「tomoniプロジェクト」の取り組みなどを紹介。パネルディスカッションでは、ロンドン五輪女子サッカーの銀メダリストの永里優季選手やリオパラリンピックのトライアスロンで入賞した秦由加子選手、一般社団法人「障がい者自立推進機構」の中井亮専務理事が登壇し、障がい者のスポーツや文化活動の活性化に向けて意見が交わされた。

海外のチームで活躍している永里選手は、ドイツでの体験を例に「海外では障がいを個性と捉える。障がいにフォーカス(焦点)を当てない接し方が普通になっている」と説明した。

13歳の時に骨肉腫になり、右足を切断した秦選手は、「(日本では)子どもが障がい者と関わる機会が少なすぎる」と指摘。スポーツを通じて、さまざまな障がい者と出会い、初めて知ったことも多かったと振り返り、「障がい者と接する機会を意識して、つくらなければいけないのでは」と述べた。

芸人などを経て、障がい者の芸術活動を支援している中井専務理事は、多くの人から親近感を持ってもらえるように、パラリンピアンが積極的にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで情報発信する必要性を説いた。

このほか、全盲のソプラノ歌手、橋本夏季さんがパフォーマンスを披露し、振付家の井手茂太さんらが「東京五輪音頭―2020―」を参加者にレクチャーした。

終了後、茨城県取手市から参加していた公明党の斉藤久代市議は、「19年には茨城で国民体育大会が行われる。この国体での盛り上がりを五輪にもつなげていきたい」と話していた。

都議会公明党の橘正剛政務調査会長は「現場の声を聞きながら、より機運醸成につながるような取り組みを進めていく」と述べた。

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