eコラム「北斗七星」

  • 2017.11.20
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年11月20日(月)付



しっかりアンテナを張っておきたいと反省した。情報誌「日経トレンディ」12月号の「2017年ヒット商品ベスト30」のうち、実際に体験したものが、コンビニの「でか焼鳥」(8位)と、回転玩具の「ハンドスピナー」(10位)だけだったからだ◆9位の「anello(アネロ)」に至っては聞いたことさえない。幼い子を持つ母親に人気のリュックだそうだ。記者の端くれとして、政治や経済はもちろん、世の中のさまざまな動きに敏感でありたいと思う◆ヒット商品で感心するのは製作者の目の付けどころ。2位の「明治 ザ・チョコレート」は、チョコとは分からない斬新なデザインのパッケージが注目された。19位の「ジェルボール3D」は、洗濯用洗剤を計量するわずかな手間を省いて支持を得たという◆前者は業界の常識を疑ってみたことで、後者は何気ない暮らしの習慣に目を向けたことで商機をつかんだ。節約志向が根強いとされるが、消費者のニーズを掘り起こすチャンスは多い◆結党時に「大衆福祉」を掲げた公明党は、「福祉なんて政治のやることではない」と素人扱いされた。それが政界の常識だった。今、社会保障は与野党問わず政策の柱にしている。他党とは目の付けどころが違う―公明党らしさの一つを今後も追求していきたい。(幸)

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