eさい帯血 流出受け 民間バンクの情報を公開

  • 2017.11.09
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2017年11月9日(木)付



厚労省HPで公明提案の実態調査踏まえ



厚生労働省は10月末、へその緒と胎盤に含まれるさい帯血を有料で預かる「民間バンク」のうち、業務内容の届け出があった2社の情報を同省ホームページ(HP)で公開した。経営破綻した民間バンクからさい帯血が流出し、無届けの再生医療に用いられたとされる事案を受けた対応。

公明党は、さい帯血の流出を踏まえ、衆参の厚労委員会で民間バンクの実態調査を要請。これを受け、厚労省は7社の活動実態を確認し、今年9月、各社に対して業務内容の届け出を求める通知を発出していた。同省によると、届け出があった2社のほか、1社が届け出を準備。残り4社は既に廃業または廃業予定だという。

民間バンクでは、契約した本人やその親族が将来、病気の治療のために利用する場合に備えて、さい帯血を保管しているが、これまでは各社の業務内容が明らかでなかった。そこで今回、同省HPでは、品質管理の状況など各社が届け出た内容を公衆衛生や契約者保護の観点から、誰でも確認できるようにした。

併せてHPでは、造血幹細胞移植推進法に基づき国が許可した「公的バンク」が既に整備されており、白血病など同省が定めた27疾病については、さい帯血の提供体制が確保されていると明記。公的バンクでは、無償提供されたさい帯血を国が定めた基準で保管し、さい帯血移植が必要な第三者に提供していることを説明している。



厚労省HP「赤ちゃんを出産予定のお母さんへ(臍帯血関連情報)」


http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ishoku/saitaiketsu.html

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