e編集メモ

  • 2017.10.16
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年10月14日(土)付



民進党に再結集論 「希望」「立憲」は選挙用?



選挙が終われば民進党が再結集!?―。参院民進党幹部が、衆院選後に予定していた希望の党への合流を見送り、民進党の再結集論を打ち上げた。衆院選の序盤情勢などで、「希望の伸び悩みが顕著になったため」(13日付「読売」)らしい。

12日、民進党の小川敏夫参院議員会長は記者団に、「民進には人も全国組織も資金もある。党を再構築し次をめざす形に持っていくべきだ」と述べ、存続への意欲を表明。さらに13日、「民進党を存続させて自民党政権を倒す同じ思いで、人がまた集まればいい」と強調した。

この衆院選で民進党前議員らは、希望、立憲民主党、無所属に分散して立候補しているが、国民の前で大騒ぎして分裂しながら、選挙後に再び集まるというなら、何のための分裂だったのか。「憲法違反」と叫んでいた平和安全法制に賛成してまで希望へ移った人が、簡単に民進に戻れるというなら、こんなにふざけた政党はない。

では、躍進との情勢が伝わる立憲民主党はどうか。枝野幸男代表は12日、再結集について「われわれが一定の支持を得られれば、そこを軸に民進党とどういう連携ができるかを考えていく」と述べた上、「いろいろな可能性は否定しない」とまで語った。

選挙の真っ最中から再結集話が出ること自体、有権者に失礼千万な話だ。よくよく見れば、民進も、希望も、立憲民主も、選挙のために看板を何度も掛け替えてきた政治家の集団と言っても過言ではない。やはり「選挙互助会」という本質は変わらないようだ。こういう政治家たちに日本を任せることはできない。
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