eコラム「北斗七星」

  • 2017.09.25
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年9月25日(月)付



きょう9月25日は中国の文豪・魯迅の生誕日。中国では国の記念日だが、日本でも魯迅は周恩来と並び「日本人が敬愛する中国人」として人気が高い◆魯迅と周恩来には大きな共通点がある。多感な青春期を日本で過ごしたこと。そして、日本での留学体験が生涯を通して人生と仕事に影響を及ぼしたという点だ◆魯迅は、1902(明治35)年4月、20歳の清国官費留学生として新宿・西五軒町の弘文学院へ。周恩来も、1917(大正6)年9月、19歳で日本に留学。最初に下宿したのは弘文学院から歩いて10分の新宿・山吹町だった◆魯迅の日本滞在は7年半。仙台の医学専門学校(後の東北大学医学部)での師と仰ぐ藤野先生との交流は、今も語り継がれている。周恩来の日本滞在は1年7カ月だが、若き日に日本人とのつきあい方の原点を学んだことが日中国交正常化を果たす淵源になったともされる◆公明党は今、青年委員会を先頭に留学支援の抜本的強化に取り組んでいる。2018年度予算の概算要求には、青年委の主張が実り「高校生や大学生の海外留学支援の拡充」が盛り込まれた◆留学・青年交流には心と心を結び国と国をつなぐ力がある。あらためて魯迅と周恩来から留学の力を学び、「留学支援の公明党」として取り組みを強めていきたい。(鈴)

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