eコラム「北斗七星」

  • 2017.09.15
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年9月15日(金)付



「最近、テレビドラマやCMによく出ている女優、何て名前だっけ」と北斗子。「それじゃ分からないわよ。ドラマのタイトルは?」と妻に問われると、その名も出てこない。こんな問答を時折するようになった◆市場調査会社のネオマーケティングが今年5月に実施した調査によると、思い出せないことがあって「あれあれ、あれ何だっけ」などと言うことがある人は60、70代で80%を超えた。その原因として思い当たることでは「加齢」が51%でダントツだった◆だが、加齢では済まされないことも。横浜新都市脳神経外科病院の眞鍋雄太・内科認知症診断センター部長は、認知症を含む脳神経系疾患のケースもあると指摘。「自分の"アレアレ"が深刻な状態と感じる場合は、まずメディカルチェックを」と注意を促している◆認知症対策で重要なのは早期発見・早期治療。そして何より認知症にならないようにする予防だ。本紙8月13日付「潮流」で浦上克哉・鳥取大学医学部教授は「予防には運動をはじめ、囲碁・将棋や編み物など、頭と指を使う知的活動とコミュニケーションが効果的」と◆きょうから「老人週間」。こうした認知症予防の大切さを確認し、実践したい。公明党も認知症対策の一層の具体化・加速化へ、政策提言の年内取りまとめに全力を挙げる。(翼)

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