e道の駅拠点に自動運転

  • 2017.09.04
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年9月3日(日)付



中山間地の「足」確保
栃木県で実験開始 



国土交通省は2日、道の駅を拠点とした自動運転車サービスの実証実験を、全国に先駆けて栃木県栃木市で始めた。過疎化が進む中山間地域で高齢者の生活の足を確保するのが目的で、2020年度の実用化をめざす。この日は石井啓一国交相(公明党)らによる開始セレモニーと試乗会が行われた。

同省によると、全国の道の駅の8割が中山間地域にあり、うち4割が1キロ圏内に医療機関や役場などがある。運転免許の返納やバス路線廃止などで、高齢者らが市街地の病院や買い物に行きにくくなる中、道の駅と集落を結ぶ自動運転車が一つの解決策になるとみている。

栃木市の実験では道の駅「にしかた」と、診療所が併設されている市役所西方総合支所、近くの集落をつなぐ約2キロに、バス停を3カ所設置。車両が障害物や水たまりなどにどう反応するかを確かめる。集落で取れた野菜などを配送する実験も行う。

栃木市での実験は9日まで。同省はこの後、今年度中に全国12カ所で順次実験を進め、課題を探る。

公明党は、次世代カー普及推進プロジェクトチーム(PT、赤羽一嘉座長=衆院議員)が5月に行った提言で、少子高齢化や過疎化が進む地域の移動手段として自動走行車の活用を求めるなど、国の取り組みを後押ししてきた。

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