eSNSの積極活用

  • 2017.08.28
  • エンターテイメント/情報
[画像]メインイメージ

公明新聞:2017年8月25日(金)付



公明党は今夏、さらなる党勢拡大へ向け、全議員が議員力アップに取り組んでいる。中でも「発信力」を高める上で、ツイッターやフェイスブックといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用は大きな力となる。そこで、SNSを積極的に活用している公明議員の取り組みから、効果的な使い方のヒントを探った。


フェイスブックで声をキャッチ


近藤晴彦・長野県松本市議

長野県松本市の近藤晴彦議員は、フェイスブックを通じて市民の声をキャッチし、実績を重ねている。

そのうちの一つは、市の保育園に通う子どもが水筒を持参できるようになったことだ(2015年当時)。きっかけは、猛暑の中、施設の水道水を手ですくって飲むわが子の姿に胸を痛めた若い母親Aさんから、「熱中症の予防、そして衛生面からも水筒を持たせたい」とのメッセージをフェイスブックで受け取ったことだった。

近藤議員はすぐに返信し、直接会って状況を確認。保育園や市に改善を申し入れ、実現に至った。Aさんは、「その日のうちに返信があって本当に感動した」と振り返る。その後、市立の全保育園で給水のあり方が見直され、改善が進んでいる。

Aさんは、フェイスブックで相談した理由について、「具体的な説明を電話で整理しながら伝えることが困難だったから」と話す。手紙を送ることも考えたが、かえって手間がかかることからやめたという。スマートフォンやパソコンを使い慣れた人にとっては、SNSこそ気軽で便利な相談窓口と言えそうだ。

近藤議員は、日ごろの投稿でも工夫している。市民相談の内容を発信する際、「なぜ困っているのか」が伝わるよう掲載。例えば、薄くなった通学路のカラー舗装など、改善前の現場写真も載せている。

また、年金受給資格期間の10年への短縮を伝える記事をフェイスブックでシェア(共有)するなど、読み手に役立つと思われる情報も積極的に拡散している。


「見たくなるブログ」と評判


亀田博子・埼玉県新座市議


埼玉県新座市の亀田博子議員は、15年から一日も欠かさず、ホームページのブログやSNSでの発信を続けている。

もともとIT機器の操作は苦手。しかし当時、「ガラケー」からスマートフォンに替えたこともあり、発信力をアップしようと挑戦。ブログを立ち上げた際、思い切って「毎日更新」と記載した。常に読者を意識してきたことが継続の力になったという。

日ごろから、できるだけ読みやすくするため、工夫を重ねる。例えば、ブログに掲載する写真は、視察など議員活動の様子がひと目で分かるように、複数の写真を1枚の画像に組み合わせるアプリを活用。ブログを見た人から「見栄えがいい」「見たくなるブログ」と評判になり、読者も増えたという。

毎日の投稿リズムは、日中に、自身のスマホで撮影した写真から4、5枚を選び、アプリを使って組み合わせ画像を準備。夜、帰宅後に文章を作成し、画像とともにブログやフェイスブックに掲載する。

また、翌朝には、LINEとツイッターにも投稿する。この二つは、短文でのやりとりが多いため、内容は天気や身の回りの出来事にとどめ、「ブログ更新しています」の一文とともに、ブログの最新記事のURLを添えている。

亀田議員は、日常活動だけでなく、市民に役立つ県の広報誌や市ホームページに掲載されるイベント情報なども提供している。身近で親しみやすい内容を心掛けている。


情報共有で好感度高める


株式会社SML代表取締役 熊坂仁美さん


SNSの活用に詳しい株式会社SML代表取締役の熊坂仁美さんにポイントを聞いた。

議員としての考え方や活動の様子をSNSで発信することで、会ったことがない人にも身近な存在に感じてもらうことができる。SNSは交流の場であり、話し掛けたり情報を共有することで好感度も高まる。

投稿写真は、議員本人が入った客観的な絵柄が好ましい。それも、支持者との懇談の様子など複数人数で映っている方が、多くの人から共感を得やすい。

文章は、親しみやすさを前面に出すことが大事だ。ただ、あまりにも砕けた表現は逆効果なので、注意する必要がある。

一方、SNSは情報をさかのぼって探すのが難しい。補完するためにブログも運営し、常に整理された情報をウェブ上で閲覧できるようにしておきたい。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ