eバリアフリー情報 地図上に

  • 2017.07.18
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年7月15日(土)付



沖縄市でアプリの実証実験



沖縄市でこのほど、スマートフォン(スマホ)やタブレットで、街のバリアフリー情報を投稿できるアプリ「WheeLog!(ウィーログ)」を利用した実証実験イベント「みんなでつくるバリアフリーマップアプリ in おきなわ市」が開催された。市議会公明党(与那嶺克枝代表)の高橋真議員が同イベントの企画、運営に尽力した。


トイレやスロープ 車いす利用者ら投稿


公明議員が普及に尽力

ウィーログは、利用者が見つけたバリアフリー情報を地図上に反映できるアプリで、街にあるエレベーターやスロープなどの場所を投稿することで、他の利用者と情報を共有することができる。また、位置情報を利用し、自分が通った道を「走行ログ」として残せる機能もあり、車いすで利用できた道路や施設などが分かるようになる。

同アプリは、2015年に非営利団体を対象にして行われた「Googleインパクトチャレンジ」で、グランプリを受賞したNPO法人「PADM」(織田友理子代表)のアイデアが形になったもので、今年の5月下旬にリリースされ、注目を集めている。

今回のイベントは、市内のバリアフリー情報を充実させるために開催され、車いす利用者やボランティアなど約150人が参加。同市の桑江朝千夫市長や公明党の金城勉県代表(県議)も駆け付け、あいさつに立った桑江市長は「参加者の皆さんの声を聞き、今後のバリアフリー環境の向上につなげたい」と期待を込めた。

参加者は市内の「沖縄こどもの国」と一番街周辺をチームに分かれて散策。スロープやトイレなどの情報に加え、車いすでも利用できたお店などを投稿していた。参加した同市在住の比嘉祐弥さん(22)は、これまで車いすのため外出を控えることも多かったと語り、「バリアフリーの情報が見えることで、安心して行きたい場所を訪れることができる」と笑顔を見せていた。

高橋議員は、織田代表やNPO法人「沖縄県脊髄損傷者協会」の仲根建作理事長などと連携し、沖縄県内での同アプリの普及に力を入れてきた。今回のイベントでは企画、運営の中心者として尽力。

イベント終了後、高橋議員は「同アプリを活用して、障がい者や車いすの人たちが暮らしやすい環境をめざしていきたい」と語っていた。


みんながつくり育てていく


NPO法人「PADM」 織田友理子代表

ウィーログは"みんながつくり育てていく"アプリです。車いすの利用者や障がいのある人だけでなく、誰でも自分が気付いたバリアフリーの情報を投稿することができます。たくさんの人が利用することで、街のバリアフリーがどんどん見えるようになり、より良いアプリになっていきます。多くの人が障がいのある人の目線に立ち、意識するようになることで「心のバリアフリー」にもつながると信じています。

国内でも有数の観光地である沖縄をモデルケースとして、全国、また世界で利用されるアプリになってほしいと思っています。

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