eコラム「北斗七星」

  • 2017.07.14
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年7月14日(金)付



来年春に卒業予定の大学生らによる就職活動は早くも終盤。企業の面接や筆記試験は先月解禁されたが、景気回復を背景に今年も「売り手市場」となり、既に約8割の学生が内定を得ているという◆ゴールが近づく「就活」に対し、スタートして間もないのが「ラン活」だ。これは、来年4月に小学校に入学する子どものためのランドセル選びのこと。今年も新製品が店頭に並び始め、商戦が本格化している。入学式に間に合えば良かった時代とは大違いである◆「ラン活」を支えるのは「シックスポケット」だ。両親とそれぞれの祖父母の計6人のポケット(資金)が、子や孫の入学に向けて動き出し、ランドセル選びが一大イベントとなって過熱しているという。少子高齢社会ならではの現象なのだろう◆忘れてはならないのは、小さなポケットしかない家庭のことだ。この点、生活困窮世帯に向けた国の就学援助が見直され、これまで小学校入学後に支給されていた補助金が、入学前でも支給可能になったことに注目したい。来春の新入生から適用される◆ランドセルなどの購入資金を事前に用意する必要がなくなれば、対象世帯の負担は大きく減る。今回の制度見直しは、公明党の提案で実現したものだ。誰もが希望あふれる門出を飾れるよう今後も知恵を絞りたい。(幸)

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