eコラム「北斗七星」

  • 2017.07.11
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年7月11日(火)付



きょう7月11日は『世界人口デー』だ。1987年のこの日に世界の人口が50億人を突破したことで、人口問題への関心を高めるために国連機関が定めた◆食糧不足、そして失われゆく資源。深刻な問題に直面しながら、それでも世界の人口は一日20万人ずつ増加し、すでに70億人を超えている。対して日本の人口は急速に減少すると予測されている◆こうした中、4日付ウイメンズナウの連載『パパとママを支える孫育て』の筆者であるNPO法人孫育て・ニッポン理事長の棒田明子さんは、子育てを通し日本独自の問題点を指摘してくれていた。最近「赤ちゃんをどうやってあやしたらいいんですか?」と質問する人によく出会うというのだ◆「ベロベロ、ばぁ」などは北斗子など、親や兄・姉などの行為を見て覚えたものだった。質問をするような人が出てきた背景には急速に進む少子化があるという。人間は「見て、まねて、学ぶ」生き物だ。しかし、一人っ子社会となって久しい。周囲に赤ちゃんや子どもが少ない環境下で大人になってしまったから、どうやって「あやし」ていいか分からないし、泣かれたら不安になるのも当然だろう◆今はまだ祖母らに出番がある。問題は近い将来に「あやし」を知らない世代が孫の面倒をみる時代がやってくることだ。(流)

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