eコラム「北斗七星」

  • 2017.06.30
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年6月30日(金)付



あさっての第20回東京都議選と、投票日が同じ7月2日だった都議選が過去に1度、1989年にあった。その舌戦の火ぶたが切られた告示の翌日、"歌謡界の女王"の訃報が。この、美空ひばりさんが52歳で人生の幕を閉じた時を思い出し、『ひばり自伝』を開いた◆"魚屋の娘"が天才少女といわれて9歳でデビュー。「ゲテモノは倒せ」などと非難を浴びせられたり、舞台で塩酸を顔面に掛けられたことも。週刊誌などで中傷されることもたびたび◆「わたしは叩かれ、そねまれ、笑われ、攻撃されて生きぬいてまいりました」と語る彼女は、「庶民に愛されるものでいたい」と歌い続けた。「苦難は、自分をいっそう充実・飛躍させていくためのバネ」だった◆あの89年の都議選で公明党は、28人の候補を立てて2人が僅差で惜敗した。今も忘れることができない。ひばりさんの言葉を借りれば、「今日の我に明日は勝つ」と公明党は、以来6回の都議選で、苦難をバネに、連続して全員当選を果たしてきた◆今回、公明23候補の情勢は最終盤まで緊迫し、一部野党からのデマ攻撃も絶えない。激戦区では当落線上の攻防が熾烈さを増す。庶民と共に守り抜いてきた公明の議席を、奪われてなるものか。私たちは最後の2日、「明日は勝つ」と、執念で"1票"を取り切りたい。(三)

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