eコラム「北斗七星」

  • 2017.06.05
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年6月3日(土)付



ある意味、ハンディを乗り越えた勝利だった。先月の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ。沖縄県出身の比嘉大吾選手が、計量で体重制限をオーバーして王座を剥奪されたフアン・エルナンデス選手を破り、世界王座に輝いた。県出身者としては25年ぶりの快挙。県内は大きく沸き返った◆体重を落とし切った選手と、落とし切らなかった選手とでは、コンディションに違いが生じ、戦術を変更せざるを得ないこともある。試合前から比嘉選手は不利な状況にあったというわけだ◆結果は比嘉選手が前王者を圧倒。強烈な拳で計6回のダウンを奪ってマットに沈めた。戦績は13戦全KO勝ち。師匠の具志堅用高・元世界ライトフライ級王者と喜び合う姿も印象的だった。「勝って世界王者に」「師匠に恩返しを」―比嘉選手の執念が生んだ勝利だったとも言えよう◆今月23日には東京都議選が告示され、沖縄では都議選投票日の7月2日に那覇市議選(同月9日投票)が告示される。公明党予定候補の大激戦は必至。戦術変更も生じている◆だが公明党には、どこにも負けない生活密着の実績がある。劣勢をハネ返す、党員、支持者の闘志も十分だ。これからが勝負。他陣営をKOする反転攻勢の"カウンターパンチ"を今こそ打ち込み、断じて完勝しよう。(治)

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