eコラム「北斗七星」

  • 2017.05.30
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年5月30日(火)付



先日、北陸から東京を訪ねて来た友人がこんなことを言った。「東京の人は元気だね。いつも駅の階段を上り下りして、混んだ電車に揺られて...」。地元で、彼の移動の足はもっぱらマイカー。長い時間歩くことは少ないのだという◆確かに東京は地下鉄でなくても、乗り換え時に上下階を移動したり、離れたホームまで延々と歩かねばならない駅が多い。お年寄りや障がいのある人には負担が大きい◆だが友人は、「前に来た時は階段だけだった駅に、今回はエレベーターが付いて便利になった」とも。そう、東京ではバリアフリーの取り組みが着実に進んでいる。都内にある755駅の9割以上にエレベーターなどの設置が完了。さらに、転落事故を防ぐホームドアの整備も広がっている。いずれも都議会公明党が粘り強く推進した成果だ。今年度は、都のバリアフリー関連予算がさらに大幅に増額された◆2020年の東京五輪・パラリンピックでは、多くの外国人旅行者が東京を訪れる。外国人も含め、あらゆる人が快適に移動できる街にするには、まだ改善すべき課題も多いだろう◆五輪まで残された3年が正念場。"人にやさしい街づくり"を一段と加速させ、生まれ変わった東京の街の姿を五輪の確かなレガシー(遺産)として、未来に引き継いでいきたい。(千)

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