eコラム「北斗七星」

  • 2017.05.15
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年5月13日(土)付



消防署の施設を中学生の学習支援事業に活用する全国初の取り組みが名古屋市で始まる。これは、ひとり親家庭や生活保護世帯などの中学生を対象に学習会(参加無料)を開催している同事業の実施会場に消防署の会議室などを加え、中学生の受け入れ人数を増やすものだ◆市側によると、消防署での学習会(運営は事業者に委託)は6月末から市内全16区のうち14区で週2回開催。各会場とも中学生の定員は12人で学習時間は午後6時30分から2時間を予定している◆消防署の活用は学習支援の受け入れ枠拡大を訴えてきた公明党の女性市議が提案。事業者が学習会の開設場所探しに苦労していると聞き、同市議は以前、イベント会場に利用したことがある消防署施設を思いついたという◆消防署は(1)夜間でも親も子どもたちも安心(2)比較的交通の便の良い所にある(3)消防隊や救急隊の仕事ぶりを身近に感じてもらえる。議会質問でこう指摘した同市議は、消防署で勉学に励んだ子どもたちの中から消防や救急を支える人材を輩出するきっかけになるかもしれないと述べ、市側の背中を押した◆同市の学習支援は公明党の男性市議の要請から始まり、党市議団の各議員も学習支援の大切さを訴え続けてきた。こうした粘り強い取り組みが子どもの貧困を断ち切る施策を前進させる。(典)

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