eコラム「北斗七星」

  • 2017.04.17
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年4月17日(月)付



何事にも「想定外」はつきものだ。一部のポテトチップスが相次いで販売を休止している。昨年8月に北海道などを襲った水害の影響で原料のジャガイモが不足したためだ。予期せぬ事態に動揺するポテチファンもいるのではないか◆先月、サウジアラビアの国王が来日した。エスカレーター付き専用タラップなどが話題を集めたが、潤沢な石油収入の恩恵は国民にも及ぶ。個人所得税や消費税がなく教育費や医療費は無料。水道や電気などの公共料金も安い◆しかし同国は、原油価格がこの3年間に約5割も下がったことに加え、人口増によって公的支出が増加し財政赤字が続いている。このため来年から消費税を初めて導入する予定だ。国民にとっては予想外の展開だろう◆日本は今、経済再生や財政再建、社会保障制度の拡充などいくつもの重要課題に直面している。国際情勢の急変や大規模災害などで不測の事態に見舞われる可能性もある。それだけに、自公政権による「政治の安定」の必要性はますます高まっている◆一方の野党。森友問題で政権追及に躍起だが、「なぜ同じだけのエネルギーを1億2千万人の国民生活がかかった大事な問題にもつぎこめないのか」(4日付「朝日」)との指摘をどう受け止めるのか。低迷する支持率を「想定外」とは言えまい。(幸)

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