e発達障がい者 支援加速せよ

  • 2017.03.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年3月29日(水)付



ひきこもり対策、40歳以上も 山本氏



28日の参院決算委員会で公明党の山本博司氏は、発達障がい者支援について、「まだ細かな支援は不十分だ」と指摘し、昨年成立の改正発達障害者支援法の柱である「ライフステージに応じた切れ目のない支援」の実現へ、行政の縦割りの壁を越えた取り組みを求めた。安倍晋三首相は法改正に沿った「支援の一層の充実を図りたい」と応じた。

さらに山本氏は、発達障がい者支援に当たっては早期発見・療育が重要であるものの、専門医不足などにより、「就学時健診」での見逃しや医療機関で対応しきれない事態が発生していると強調。専門医の養成や健診の充実など体制整備を急ぐよう訴えた。塩崎恭久厚生労働相は体制整備に「努めたい」と述べた。

また、山本氏は内閣府が昨年、全国で実施したひきこもり調査の対象年齢が15~39歳だったことに触れ、「増加している40歳以上のひきこもりの実態は不明。長期化による孤立は深刻だ」と指摘。実態調査の対象に40歳以上も含め、対策を拡充するよう強く求めた。加藤勝信1億総活躍担当相は、次回調査に向けて、関係省庁や有識者などと連携し「40歳以上を対象に加えるべく検討する」と応じた。

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