e都民へ"見える化"進めよ

  • 2017.03.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年3月25日(土)付



地下水など情報発信も
都議会豊洲特委で伊藤議員



豊洲市場(江東区)への移転問題を審議する東京都議会の特別委員会が24日開かれ、公明党の伊藤こういち議員(都議選予定候補=品川区)が質問に立った。

伊藤議員は、豊洲市場問題に関し、小池百合子知事が今定例会の施政方針表明で「安全は科学的、法律的な根拠に基づく一方、安心は消費者の理解と納得によるもの」と述べたことを確認。都民の安全・安心の確保に向けて、「豊洲市場の"見える化"を進めるべきだ」と述べ、都民が正確な情報を得るための市場見学会の開催を訴えた。

また伊藤議員は、再度の地下水モニタリング調査の結果、一部で環境基準の最大100倍のベンゼンが検出されたことについて、「都民が不安に感じている」と指摘。その上で、地下水管理システムで集めた水を活用し、「魚などを飼育して公開するなど、具体的で分かりやすい取り組みを」と提案した。

ベンゼンが地下から揮発し、地上部に及ぼす影響について伊藤議員は、「(大気中の有害物質の濃度を)電光掲示板で表示したり、市場以外の大気と対比するなど、客観的に判断できる工夫をすべきだ」と訴えた。

これに対し、村松明典中央卸売市場長は、「施設や大気、地下水の"見える化"など貴重な提案だ。安全・安心について、情報発信の内容や方法を工夫する」と答えた。

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