e「水面下」の真相ただす

  • 2017.03.21
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年3月20日(月)付



浜渦氏証言、矛盾を追及
都議会百条委で谷村議員 



東京都議会で19日、豊洲市場移転問題の調査特別委員会(百条委員会)が開かれ、浜渦武生元副知事の証人喚問を行った。公明党から谷村たかひこ議員(都議選予定候補=北多摩1区)が質問に立った。

谷村議員は、東京ガスが所有していた豊洲用地取得を巡る「水面下」交渉における浜渦氏側の強い政治的圧力を問題視。東京ガスの開示資料に、都の担当者の姿勢について「譲渡を前提に冒頭から強い調子」などとあり、浜渦氏から交渉担当者への指示として、土壌汚染による豊洲用地の値下がりを都が「安全宣言で救済するからそれまでに結論を出せ」とあることを指摘し、見解をただした。

浜渦氏は、交渉は「圧力ではない」と証言。これに対し谷村議員は「(浜渦氏が)政治的圧力と思っていなくても、受ける側はそう受け止めている」と強調した。

2001年7月18日付で都と東京ガスが交わした「確認書」について谷村議員は、同社の負担額が、当初の予定から、防潮護岸の整備費330億円など合計486億円も減額されていることを指摘。「根拠不明のカネを東京ガスに提供すると言えるもので、都民への背信行為だ」と批判した。

また、豊洲市場用地の土壌汚染について、浜渦氏が「東京ガスが全部きれいにするという約束だった」と証言したことに対して谷村議員は、実際には、汚染が残る処理計画に基づき対策を行う内容で合意していることを明らかにし、証言の矛盾を浮き彫りにした。

浜渦氏は、東京ガスによる具体的な土壌汚染の処理計画について「知らない」と答えた。

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