eコラム「北斗七星」

  • 2017.02.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月27日(月)付



「宇宙には、地球のように豊かな生命を育む星がたくさんあるに違いない」―そんなロマンを膨らませるニュースが先週、世界中に報じられた。米航空宇宙局(NASA)などにより、地球から39光年離れた恒星の周囲に、地球に似た七つの惑星が発見されたという◆それらの惑星の多くは、大きさや質量が地球と同じくらい。岩石によって出来ており、うち三つの惑星には地表に海があって、生命が存在する可能性があるという◆こうしたニュースに接するたび、話題に上るのが「宇宙人」の存在だ。人間のように高度な文明を持った知的生命体が、宇宙のどこかに存在する可能性は高いといわれる。宇宙から届く電波などを分析し、地球外文明を探るプロジェクトも既に各国で始まっている◆もし宇宙人が地球にやって来たら、どんな出会いが生まれるのか。「遠い星から地球まで航行できる科学力があるなら、地球を壊滅させるくらい朝飯前だろう」「いや、それほど高い文明を持つなら、戦争なんて低次元のことはとっくに超越して、きっと友好的だ」。ここまでくるとSFの領域だが、想像は尽きない◆そんな日がいつ来るか分からないが、大事なことはそれまでに、私たちの地球が、本当に平和で豊かな星となっていることだろう。宇宙人に笑われないためにも。(千)

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