eコラム「北斗七星」

  • 2017.02.23
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月23日(木)付



もし、クレジットカードの形が国によってまちまちだったら、A4判の紙のサイズが日本と海外で違っていたら、困ることも多かろう。こうした製品などの国際標準を定めている国際標準化機構(ISO)が発足して、きょうで70年◆ISOによる世界標準が、経済や科学をはじめさまざまな分野の活動を支えていると思いながら、議員の議会での活動については、法律や条例が規定していることなどを連想した◆ここ10年ほどの間に各自治体で、議会基本条例の制定も相次いだ。住民に開かれた議会改革をめざす同条例については、「それを住民の福祉の向上につなげる議会改革の第2ステージこそ、住民自治を進め、住民に信頼される議会づくりの王道であることを議員は自覚して進んでほしい」(江藤俊昭・山梨学院大学教授、月刊「公明」2月号)との忠告も聞こえた◆「信頼される議会」には、「信頼される議員」の存在が欠かせないと考えながら、各地で発覚した議員の政務活動費の不正支出などを思い出し、少し頭に血が上ってきた◆さて、東京都議会では第1回定例会がきのう開会。豊洲市場の問題などで失われた都政・議会の信頼を回復するため、公明党は議員報酬や政務活動費の削減など"身を切る"改革を主導した。都民の信頼を得るには、自らの改革が不可欠だから。(三)

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