e偽造医薬品 流通防げ

  • 2017.02.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月9日(木)付



円滑な事業承継へ支援訴え
衆院予算委で国重氏



8日の衆院予算委員会で公明党の国重徹氏は、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が流通していた問題について、「健康、人命の観点から強い危機感を覚える」と強調し、偽造医薬品の流通を防ぐ対策を強化するよう訴えた。

国重氏は、現行法では医薬品取引の際に販売許可の有無を確認する規定がないことなども「本件が生じた原因」と指摘し、偽造品の流通を防ぐため、「販売許可の確認の厳格化を、法改正を含めて検討すべきだ」と主張した。また、インターネットを通じた医薬品販売も、偽造品流通を防ぐ観点から取り締まりの強化を求めた。

一方、中小企業や小規模事業者の事業承継について国重氏は、経営者の多くが近く平均引退年齢に達することから、「2020年までが事業承継の勝負どころになる」と力説。地域産業や雇用を支える中小・小規模企業の重要性を十分に考慮し、予算・税制の両面で支援を充実させるよう求めた。円滑な事業承継に向けた経営者の意識を高める取り組みも要請した。

麻生太郎財務相は、相続税や贈与税を優遇する事業承継税制を活用しやすくするための税制改正を行う考えを示した。

性的少数者への理解促進について国重氏は、人事院が今年1月から規則の運用通知を改め、性的指向や性自認に関する偏見に基づく言動もセクハラに当たると明記したことを評価し、公務員への研修の充実を提案した。

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