e負けないもの見つけて

  • 2017.01.31
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年1月31日(火)付



障がい者と共に生きる社会へ
車いすダンサーが講演会(市立中央高)
名古屋市



車いすの人だけではなく、立って踊る人も参加できることが魅力。その「車いすダンス」を通じて障がい者の活躍の場を広げる活動を展開している団体「ジェネシスオブエンターテイメント」(大阪市、坪田建一代表)はこのほど、名古屋市中区にある市立中央高等学校で講演会を行った。当日、障がい者支援に取り組んでいる公明党の小林祥子市議も参加し、ダンサーらと懇談した。

同団体は、車いすダンスの教室を開催しているほか、教育現場で講演活動などを行っている。今回の講演会は、同校が年度ごとに5回、著名人や各分野で活躍している人を講師に講演会などを行う「中央セミナー」の一環で開催され、この日は約350人の生徒が参加した。

講演会では、車いすダンサーの安藤広二さん、ダンサーの池尾美佳さんが、車いすダンスを披露した後、それぞれが登壇した。

安藤さんは幼少期から車いすを利用していたため、小学校では水を掛けられたり、階段から突き落とされるなどのいじめを受けていたことを述懐。中学時代には学校に居場所がなく、自ら命を絶とうとしかけた時に幼なじみのおかげで乗り越えることができた体験などを語った。また、19年前に車いすダンスと出会い、大会で全日本チャンピオンになったことを話し、「誰にも負けないものを見つけて、それを追求してほしい」と訴えた。

池尾さんは、自分に自信がなく、周囲の目を気にしてしまって不登校の時期もあったが、一緒に活動している車いすダンスのメンバーに支えられてきたと振り返った。その上で、「できないことを見るのではなく、自分にできることを探してもらいたい」と呼び掛けた。

講演後には生徒の希望者が車いすダンスに挑戦。生徒からは「回転する部分が難しかったけど楽しかった」などの感想が聞かれた。

小林市議は、車いすダンスのイベントなどを通して坪田代表と交流を深めてきた。講演会の終了後、坪田代表や安藤さん、池尾さんと懇談。小林市議は「障がいのある人とない人が、共に生きていける社会の構築に全力で取り組んでいく」と語っていた。

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