eコラム「北斗七星」

  • 2017.01.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年1月24日(火)付



先日、名古屋テレビ塔(高さ180メートル)のスカイデッキ(同90メートル)から360度見渡せる壮大な景色を満喫した。1954年に完成以来、この眺めが多くの人を楽しませ、2005年に国の登録有形文化財にも認定された◆設計者は内藤多仲工学博士。『タワー内藤多仲と三塔物語』(LIXIL出版)によると、同塔に続き二代目の通天閣、別府タワー、札幌テレビ塔、東京タワー、博多ポートタワーなどの構造設計を手掛け、「塔博士」とも呼ばれた◆中でも名古屋テレビ塔は三角形の組み合わせで出来た鉄骨構造。三角形は一番安定した形とされる。四角形や五角形の骨組みは頂点に力が加わると変形するが、三角形の場合は力を加えても、それを分散させ変形しにくい。この原理を応用して鉄骨による三角形を積み上げていったのが同塔だという。テレビ番組「日本の風景を変えた男たち 塔博士 内藤多仲・鉄塔三都物語」で知った◆筆者の友人である伝統工芸士が創作した湯飲み茶碗は底に"足"が三つ、三角形の頂点の位置に付いている。その理由を聞くと、これが最も安定しているのだと言う。使ってみると、確かに倒れにくく納得した◆公明党の議員・党員・支持者はいわば三角形の各頂点。緊密な連携が土台となり、課題解決の実績を着実に積み上げている。(典)

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