eコラム「北斗七星」

  • 2017.01.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年1月12日(木)付



「龍馬のような政治家いないの?」。新年の新聞投稿欄に、そんな声が載っていた。投稿者は、16歳の女子高校生。真剣に働かない政治家への不信感は強く、「坂本龍馬のように、命をかけて日本のことを考え、行動してくれる政治家はいないのだろうか」との言葉がズシンと胸に響いた◆「政党・政治家の劣化」が言われるが、そもそも政党とは、政治家とは何か。民主政治発祥の地・英国の政治思想家エドモンド・バークは、「政党とは、共通の政治的目的を持つ者によって組織される団体」「政治家とは国民の代表」と定義づけた◆国会議員は選挙区の代表ではなく国民全体の代表という概念は、バークが最初に打ち出したとされる。また「政党とは名誉や徳目による結合」だとし、私利私欲に基づく人間集団(徒党)とは峻別した◆バークの生誕は、1729年1月12日。日本でいえば八代将軍・徳川吉宗の時代だが、政党と徒党を峻別したバークの定義は、今もなお新鮮な輝きを放っているといえよう◆永田町には、国民全体の利益よりも党利党略しか眼中にない"徒党"が少なくない。そのなかで、「大衆とともに」との共通の立党精神で結合し、党員、支持者や地方議員、国会議員の重層的なネットワークを持つ最も政党らしい政党・公明党の使命は、いよいよ重い。(鈴)

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