e経済再生の道を力強く

  • 2017.01.10
  • 情勢/経済
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公明新聞:2017年1月8日(日)付



都議選勝利し政策を前へ
新春街頭などでの党幹部の訴えから
山口那津男代表



昨年は、英国がEU(欧州連合)離脱を決め、イタリアの首相が憲法改正の是非を問う国民投票の結果を受けて退陣しました。アジアでも、韓国の大統領が弾劾裁判を受けることになりました。米国ではトランプ氏が次期大統領に選出され、今月、新政権がスタートします。

このように世界が不透明感を漂わせ、不安定さを内包する状況だからこそ、日本は安定した政権の下で政治を着実に実行し、見通しの利く展開の年にしていきたい。

自公政権はこの4年余り、デフレ脱却という大きな目標の下、雇用改革などで成果を上げてきました。有効求人倍率は史上初めて、47都道府県全てで1倍を超え、失業率は過去最低水準にまで下がりました。こうした改善により、この4年間でGDP(国内総生産)は約44兆円増えました。

ここで大事なことは、経済成長の成果を多くの人々に及ぼしていくことです。経済成長一辺倒では格差が生じます。かつての高度経済成長期と比べれば、社会構造が大きく変わり、少子高齢化も進み、働いて賃金を得て生活する人ばかりでなく、年金で人生を支える人々も大勢生まれています。社会の実態に目を凝らし、ニーズを捉えて、経済成長の成果を適切に分配していくことが重要です。

具体的な分配の取り組みとして昨年、公明党は無年金者対策や給付型奨学金の創設、配偶者控除の拡大をリードしました。経済成長と分配がかみ合う好循環をつくることが、デフレ脱却のあり方です。経済再生の道をさらに力強く歩んでいきます。

公明党は地方議会からスタートし、その基盤を基に国政に進出し、党勢を拡大してきました。今年は政令市や県庁所在地などで大型の地方選が行われます。その中で最も大きいのが夏の東京都議選です。長年、都政の要として安定を生み出す力を担ってきた都議会公明党の勝利に総力を挙げます。地方議会の安定があればこそ、国政の推進力も生まれます。

公明党の役割は政治の安定です。それは予見可能性(政策展開を想像できること)をつくり出していく重要な働きになります。また、日本の政治がしっかり安定して、国際的にもその役割に応え、責任を果たしていくことが世界全体の安定にもつながっていきます。

連立与党を担う公明党の役割がますます重要になってきます。それを自覚しながら一致団結し、一つ一つの戦いに勝利していく決意です。

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