e若者が働きやすい環境へ

  • 2016.12.22
  • 情勢/解説
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公明新聞:2016年12月22日(木)付



最低賃金が25円増の時給823円(全国平均)
非正規の待遇改善進める
公明党が推進 キャリアアップ助成金など拡充



一平 契約社員として働く友達から、「正社員と同じ仕事をしているのに給料に大きな差があるのは不公平だ。何とかならないだろうか」って相談を受けたんだ。


京子 切実な悩みよね。契約社員など非正規労働者の賃金は、正社員の6割程度にとどまるといわれているわ。若者を取り巻く雇用環境は依然として厳しいのが実態なのよ。


支局長 政府の調査によれば、若い世代の労働者に占める非正規労働者の割合(2014年)は、15~24歳で30.8%、25~34歳で28%となっています。さらに、正社員で働けず非正規社員として働く「不本意非正規」の労働者は非正規労働者全体の16.9%ですが、このうち25~34歳では26.5%となり、最も大きな割合を占めています。


京子 雇用環境が改善されて非正規労働者の所得が増えれば、個人の消費も増え、経済の活性化につながることも期待できるわ。こうした観点からも、特に若い人が安心して働ける環境をつくることが大切なのよね。


一平 非正規労働者の待遇改善に向けた国の取り組みはどうなっていますか?


支局長 一つは、最低賃金の引き上げです。企業が従業員に支払わなければならない最低賃金については10月から、全国平均で前年度比25円増の時給823円になりました。引き上げ幅は、比較可能な02年度以降で過去最大です。

これは公明党が一貫して訴えてきたもので、目標に掲げる「時給1000円」の実現へ前進したことになります。今回の改定では、地域ごとに21~25円引き上げられました。時給が最も高い東京都で932円、最も低い宮崎、沖縄の両県で714円と、改定後は全ての都道府県で初めて700円を超えました。


一平
学生のアルバイトにとっても、うれしいニュースですね! ところで最近、「同一労働同一賃金」という言葉をよく聞くけど。


京子 同一労働同一賃金は、非正規労働者と正規労働者の待遇の格差を是正して、同じ仕事であれば、同じ賃金を得られるようにする仕組みよね。EU(欧州連合)諸国では定着している賃金体系なのよ。


支局長 その通りです。国の取り組みの二つ目は、同一労働同一賃金を実現することです。国は現在、非正規労働者の賃金を正規労働者の8割程度まで引き上げるため、待遇差が合理的であるかどうかを事例で示すガイドライン(指針)を策定しています。

このほか、公明党の強力な推進により実現した、非正規社員の正社員化を進める企業を支援する「キャリアアップ助成金」についても拡充しています。


一平 公明党の最近の動きはありますか?


支局長 働き方改革実現推進本部(本部長=石田祝稔政務調査会長)が19日、首相官邸で安倍晋三首相に対して、長時間労働の是正や同一労働同一賃金の実現などを求める提言を行いました。安倍首相は「公明党と思いは同じだ。しっかりと取り組みを進める」と応じました。


一平 党青年委員会(樋口尚也委員長=衆院議員)の取り組みは?


京子
党青年委員会が今年、1000万人以上の声を聞いた「ボイス・アクション」では、「非正規雇用の待遇改善や最低賃金1000円(時給)の推進」を求める声が最も多かったの。こうした声を、公明党の山口那津男代表や青年委員会のメンバーらが5月、安倍首相に伝え、対策が大きく前進しているのよ。


一平 そういえば、18日に岐阜県羽島市で開かれた公明党主催の若者との懇談会「ユース・トーク・ミーティング」では、佐々木さやか学生局長(参院議員)が、非正規労働者の待遇改善を紹介していた。若者の味方・公明党の活躍に期待大だね!

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