eコラム「北斗七星」

  • 2016.12.21
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年12月21日(水)付



きょうは冬至。一年中で最も夜が長く、この日を境に日照時間が少しずつ長くなることから、冬が去り春の訪れを告げる日。「一陽来復」とも称される。転じて「悪い事ばかりあったのがようやく回復して善い方に向いてくること」(広辞苑)を言うそうだ◆だからだろうか。「雪の降りたるはいふべきにもあらず、霜のいとしろきも、またさらでもいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし」。清少納言が『枕草子』に綴った冬の情景は美しい◆ただ、当分の間は北日本を中心に日本の上空は厚い雲に覆われる日が多いし、太陽の恵みを十分に享受することは難しい。遠出する時は寒さ対策を万全にし、風邪をひかないよう注意したい◆今年の年末年始(23~1月3日)、JTBの調査によると、海外旅行者数は昨年比3・3%増の64万6000人と3年ぶりのプラスを予測。国内旅行者数は昨年比2・2%減とはいえ2930万人を見込んでいる◆旅行プランのないサラリーマンも嘆くなかれ。28日仕事納め、4日仕事始めでも23~25日は3連休。29日から大みそかを挟んで1月3日まで6連休だし、年が明けると7~9日の3連休が待っている。「火などいそぎおこし」て友人と鍋を食すといった楽しい冬を堪能してほしい。(流)

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