eコラム「北斗七星」

  • 2016.12.07
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年12月7日(水)付



豊洲市場(東京都)の「盛り土」は、今年の新語・流行語大賞のトップ10に入るほど耳目を集めた。2人の知事が続けて「政治とカネ」で辞職し、出直したばかりの都政での問題発覚に、誰もが「また裏切られた」と思った◆「食の安全」確保のため、敷地の汚染土壌を全て取り除き盛り土をするはずが、都民への説明なく変更し、一部で盛り土をせず地下空間を設けていた。都議会でも公明党の質問に、都側は「盛り土をした」と答えていた(昨年3月)◆今年9月の問題発覚後、都議会公明党は即座に現場へ。徹底した調査は3回にわたり、議会で責任の所在を追及。小池百合子知事から「懲戒処分」の方針を引き出し、このほど元市場長らの減給が決まった◆都政において公明党は、1963年に隅田川への「し尿不法投棄」を、し尿運搬船の底まで調べて突き止め、65年には議長選の贈収賄事件で議会解散・出直し選挙を主導した。不正を許さない党の原点がここにある◆今こそ都政・議会への信頼回復をと、都議会公明党は、議員報酬の2割カット、政務活動費の削減などを打ち出した。他会派議員らの強い抵抗もあるが、自ら身を切ると決めた。都議会の第4回定例会は、きょうの本会議から本格論戦が始まる。公明党は都民の期待を「断じて裏切らない」との覚悟で臨む。(三)

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