eコラム「北斗七星」

  • 2016.11.28
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年11月26日(土)付



古里・秋田から、便りとともに思わぬ品物が届いた。新米の「あきたこまち あいがも米」だ。米の一粒一粒に艶があり、しっとりとした舌触りと口中に広がるほのかな甘みが絶品である◆贈って下さったのは八十路に入った叔母。20年ほど前、妻子を連れ帰省して以来、会ってはいないが、時折、こちらから近況を綴った手紙を送っていた。便りには「3月にお便りと広報をいただきながら、音沙汰なしでごめんなさい。お詫びにお米を送ります」と記してあった◆あきたこまちは最高評価「特A」を得てきた最もおいしい銘柄の一つだ。しかも、農薬の使用を大幅減させる「アイガモ農法」で栽培された県認定の特別米だった。そんな返礼に恐縮した。「公明党への理解を深めてほしい」との思いを込めパンフを送っただけなのに、である◆ちなみに、昨年収穫した米139銘柄を対象に日本穀物検定協会が2月発表した特Aは、あきたこまちを含む46銘柄。前年を4上回り、過去最多を記録した。「TPP発効を見据え、産地がおいしいコメの開発を競っているのが特A銘柄の増加につながっている」(日経)という◆2016年産米の全国作況指数(平年=100)は「『やや良』の103」(農林水産省)。秋田県も104と高水準である。古里の味に温かな心遣いを感じつつ、対話拡大を誓う日々だ。(田)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ