e公衆無線LAN(Wi―Fi=ワイファイ)の設置進む

  • 2016.11.17
  • 情勢/解説
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公明新聞:2016年11月17日(木)付



空港や駅・電車などで広がる
スマホ料金の負担軽減に有効
観光施設・防災拠点で2020年までに約2万9000カ所



一平 この間、携帯電話の料金が高くて驚いたよ。使い過ぎちゃったんだ。


京子 私もなの。私たち若者にとって、スマートフォン(スマホ)など携帯電話は生活必需品よね。通話手段としてはもちろんだけど、インターネットにつながる情報通信手段としても欠かせないわ。


支局長 2015年版情報通信白書によると、若者のスマホ利用率は、20歳代で94.5%、30歳代で92.4%に上り、スマホが多くの若者に浸透していることが分かります。このうち、ツイッターやLINE(ライン)、フェイスブックなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及により、ネットへの接続は、パソコンよりも多くなっています。


京子 一方、スマホで、扱うデータ量が大きくなって通信費がかさみ、重い負担になっているのよね。


支局長 料金の負担を低く抑えるために有効なのが、公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」の設置です。これにより、スマホやタブレット端末をインターネットに無料で接続できるようになるため、携帯電話料金の大部分を占めるパケット代を抑えることができるのです。


一平 そうなんですね。


支局長 国は、自然公園や博物館、避難所(学校)などに関して、2020年までに約2万9000の整備重点箇所で、Wi―Fi環境を整備することとしています。一方で、空港や駅・鉄道のほか、宿泊施設やショッピングセンターなど人が多く出入りする場所については、Wi―Fiの設置を民間に広く働き掛けています。


一平
ところで、Wi―Fiが使える場所が増えると、ほかにどんなメリットがあるのかな?


京子 一つは、訪日観光客の増加への効果が期待できるわ。観光客が空港などから観光拠点まで切れ目なくネットにつながる環境をつくれば、外国人が日本を訪れやすくなるはずよ。二つ目は、Wi―Fiを避難所など防災拠点となる各自治体の施設に設置することで、災害時に連絡が取りやすくなるわ。総務省の担当者は、「Wi―Fi環境の整備で、これまで災害時に通信環境が悪化し、家族などと連絡が取りにくかった事態の解消につながる」と強調してるの。


一平 なるほど! 公明党青年委員会(樋口尚也委員長=衆院議員)の取り組みはどうなっていますか?


支局長 党青年委員会は、1000万人以上の声を集めた政策アンケート「ボイス・アクション」で、友人に選んでもらう取り組むべき主要項目の一つに「無料で使える公衆無線LANの充実」を掲げ、多くの若者から支持されました。こうした声を、山口那津男代表や青年委員会のメンバーらが5月、安倍晋三首相に伝え、施策の充実を求めました。その結果、今国会で成立した2016年度第2次補正予算に、無料で使える公衆無線LAN設置による利便性向上が盛り込まれているのです。


京子 さらに党青年委員会は、今秋から実施している公明議員が地域に入り若者の声を受け止める「ユース・トーク・プロジェクト(YTP)」の中で、若者の声が前進している例として、公衆無線LANの設置を紹介しているわ。


一平
さすが、若者のために闘う公明党だね!

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