e交流深め日ロ関係を発展

  • 2016.11.02
  • 情勢/国際

公明新聞:2016年11月2日(水)付



経済協力促し信頼醸成
山口代表が上院議長と懇談



公明党の山口那津男代表は1日、国会内でロシアのヴァレンチナ・マトビエンコ上院議長の表敬を受け、経済協力による両国関係の発展などに関して意見交換した。参院公明党の魚住裕一郎会長や西田実仁幹事長、山本香苗政策審議会長と、遠山清彦国際局長(衆院議員)が同席した。

山口代表は席上、「日本とロシアの交流が深まり、関係が前進していることをうれしく思う」と強調。来月に日本で予定されている日ロ首脳会談について、北方領土の元島民の平均年齢が80歳を超えていることを踏まえ、「解決を先延ばしすることはできない。北方領土問題を含めて平和条約が締結される方向へ前進することを期待し、与党としても支える」と述べた。

また、5月に安倍晋三首相が提示した8項目の経済協力について、「協力の進展、具体化を支援する。双方の資源を結び、ロシアの潜在的な力が日本の協力で互恵的に進むことを望んでいる」との考えを示した。

マトビエンコ議長は「両国関係が肯定的に進んでいることを歓迎している」と表明し、あらゆる分野での協力を進めるためには、信頼関係の強化が必要だと指摘。首脳会談については、「両国関係を発展させるため、新しい合意と新しい協定が結ばれることを期待している」と語った。

一方、山口代表は議長が被爆地の長崎市を訪問することについて、公明党が一貫して核のない世界を求めてきたことに言及。「被爆の実相に触れることは、核兵器のない世界をめざす上で大切だ。核保有国である現実は踏まえつつも、長い目で共にめざしていく方向を共有したい」と力説した。

さらに、マトビエンコ議長は「両国の議員間、政党間交流が建設的に発展することで関係を強化できる」として、公明党をロシアに招待する考えを表明。山口代表は「いい機会を見つけて訪問したい」と応じた。

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