e阿蘇山が爆発的噴火

  • 2016.10.11
  • 情勢/社会
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公明新聞:2016年10月9日(日)付



36年ぶり、警戒レベル3に
公明、現地に急行し被害調査



8日午前1時46分、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で爆発的噴火が発生した。気象庁は噴火速報と火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。火口から約2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼び掛けている。

気象庁によると、同火口での爆発的噴火は1980年1月以来、36年ぶり。噴煙は天候不良のため地上からは観測できないが、気象衛星で高さ1万1000メートルの高さまで上がっているのを確認した。この噴火により1キロを超える広い範囲に噴石が飛散した可能性がある。熊本県警によると、噴火に伴うけが人の情報は入っていない。

阿蘇市などでは多量の降灰があり、気象庁は火山灰が九州から中四国、兵庫県南あわじ市までの124市町村に降るとの予報を発表した。

噴火を受け、公明党熊本県本部が設置した「阿蘇噴火災害対策本部」(本部長=城下広作県代表、県議)は8日午後、阿蘇市内へ急行し、飛散した噴石や降灰による被害状況を調査した。城下本部長、氷室雄一郎、前田憲秀の各県議、森元秀一阿蘇市議が参加した。

一行は阿蘇市役所で佐藤義興市長から、被害状況について説明を受けた後、国立阿蘇青少年交流の家を訪れ、噴石でガラスにひびが入った宿泊施設を視察。森山都留男所長は「熊本地震の影響で閉館していたことが幸いだった。敷地内には直径2センチほどの噴石が散乱している」と困惑した表情を浮かべていた。

続いて一行は、県農業研究センター高原農業研究所で、雨によってビニールハウスにまとわり付いた降灰被害を調べた。調査を終えた城下本部長は「熊本地震から再起しようとしている阿蘇を襲った噴火災害。風評被害も含め、対策を講じていきたい」と語った。

なお、江田康幸衆院議員も同日夕、阿蘇市内に入り調査を行った。

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