e関係改善へ互いに努力

  • 2016.09.27
  • 情勢/国際

公明新聞:2016年9月27日(火)付



中日友好協会 唐家璇会長と会談し一致
山口代表



公明党の山口那津男代表は26日朝、都内で中日友好協会の唐家璇会長と会談し、日中関係の改善に向けて日中双方が努力する重要性で一致した。

冒頭、山口代表は、唐会長の来日を歓迎した上で、今月派遣した党青年訪中団(石川博崇団長=参院議員)に触れ、「若い政治家が交流を重ねていくことが日中間の相互理解と信頼を深め、将来の協力を引き出すと期待している」と述べた。

唐会長は、両国の国交正常化を成し遂げた先人の功績に敬意を表した上で、「公明党は国交正常化を実現するため、本当に大きな貢献をした。私たちと公明党は最も親密な友人であり、中日友好という共通目標のために数十年努力してきた」と強調。若い政治家同士の交流を深める必要性を指摘し、「長い目で見れば必ず中日間の大交流時代をもたらすことになる」と語った。

また、山口代表は、中国・杭州で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の際に開かれた日中首脳会談を踏まえ、日中間の偶発的な衝突を回避するための「海空連絡メカニズム」や、東シナ海ガス田の共同開発を進展させねばならないと力説。「日中は力を合わせて東アジア、国際社会のために協力することが重要。戦略的互恵関係の原点に立ち返り、一層の関係改善に努めたい」と語った。

これに対し、唐会長は「(首脳会談で)習近平国家主席が言った通り、中日関係は今まさに山登りのようなもので、前に進まなければ後ろに押し戻されてしまう肝心な時期にある」と指摘。両国の関係を早期に正常な発展軌道に戻すべきだとし、「対話を通じてのみ出口が見えてくる。ハイレベルの交流を引き続きやっていこう」と応じた。

一方、山口代表は、来年の日中国交正常化45周年などに言及し、「大きな節目の行事を祝うムードをつくり、両国の国民感情の改善のステップとなるようにしたい」と力説。年内に日本で開催予定の日中与党交流や、日中韓3カ国首脳会談の実現に意欲を示し、「日中関係改善を不可逆的なものにできるよう、共に努力をし合いたい」と述べた。

会談には、公明党の井上義久幹事長、太田昭宏全国議員団会議議長、北側一雄副代表、西田実仁参院幹事長、赤羽一嘉国際委員長代理(衆院議員)、遠山清彦国際局長(同)、石川参院議員、伊佐進一国際局次長(衆院議員)が出席。中国側は程永華駐日大使らが同席した。

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