e党全国大会 政権与党を担う自覚さらに強く

  • 2016.09.20
  • 情勢/解説

公明新聞:2016年9月19日(月)付



公明党が果たすべき役割の重要性を、これまで以上に自覚し、新たな出発を期す党全国大会となった。

結党50年から次の50年への前進を開始した前回の党大会から2年。公明党は2014年の衆院選、15年の統一地方選、今年の参院選の三つの政治決戦に勝利し、党の基盤をより強固にすることができた。今大会では山口那津男代表を再任。そのもとで名実ともに政権与党の一翼を担う政党として、よりいっそう国民の負託に応えていきたい。

公明党が三つの選挙を勝ち抜いた要因の一つは、自公政権による経済再生の取り組みが評価されたからであろう。賃金の上昇、雇用情勢の改善、税収の増加などの具体的な成果は誰の目にも明らかである。

日本経済は、まだ道半ばにあるが、着実に回復に向かっている。これからは成長の果実を地方や中小企業、家計へと、社会の隅々にまでゆきわたらせなければならない。「希望がゆきわたる国」の実現へ公明党の力を、いよいよフル回転させる時だ。

そのためには、全国に張り巡らされた議員、党員、支持者のネットワークで生活者の小さな声を丹念に拾い上げ、国会、地方議会の活動を通じて政策にまとめ、実現させることが必要だ。実現した成果を党のネットワークなどを通じて全国各地の現場に届ける役割も重要である。「大衆とともに」との立党精神を赤々とたぎらせ、引き続き取り組まなければならない。

一方、経済格差の拡大や排外的なナショナリズムが台頭する中で、公明党の中道主義への期待が高まっている。「中道とは人間性の洞察に基づく健全な常識のことだ。21世紀にこそ中道が根付いてほしい」と切望する識者もいる。今大会は、政治としての最適解を導き出す中道主義が政治の安定に欠かせない要素であることを再確認した。

「日本政治のど真ん中で『日本の柱・公明党』として、その真価を発揮する時が到来した」(井上義久幹事長)。政権与党としての自覚をさらに強く、生活者の声、現場の声に敏感に反応し、迅速・的確に対策を講じながら、「次の勝利の峰」に向かっていきたい。

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