eコラム「北斗七星」

  • 2016.08.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年8月24日(水)付



涙と感動のリオデジャネイロ五輪が閉幕した。鮮烈な余韻を残し五輪旗は第32回の開催都市・東京へ。それにしても、今回の日本選手団の躍進には驚いた◆41個のメダルは過去最多。入賞も過去最多の87種目に。五輪女子史上初の個人4連覇を果たしたレスリング・フリースタイルの伊調馨、陸上トラック種目で日本男子初の2位に輝いた400メートルリレー、テニス男子シングルスで96年ぶりにメダルをもたらした錦織圭など「初」「ぶり」の言葉が連日躍った◆日本の勝因は何だったのか。山下泰裕副団長は「日本人はプレッシャーに弱いと言われてきたが、今の選手は臆さない」と精神面の進化を挙げたが、それだけではあるまい。強化費の重点投入に加え、指導者・スタッフの周到な準備があったと聞く◆日本スポーツ振興センターは体をケアする施設を現地に整備し、日本食も提供。史上最多のメダルを獲得した柔道は全選手一緒だったリオ入りを、出場日を踏まえ分散。体操男子監督は視察を重ね、合宿地を本番と同じ器具が揃う都市に決めた◆4年後、どんな祭典になるのか。ちなみに、1200年続いた古代五輪が幕を閉じたのは、「ローマの平和が崩れ、ローマ帝国のシステム自体が崩壊したから」(岩波新書『古代オリンピック』所収)だ。「舵取り役・公明党」(山口代表)への期待は大きい。(田)

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