e不戦への誓い新たに

  • 2016.08.17
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年8月16日(火)付



戦没者追悼式 山口代表が参列、献花



71回目の終戦記念日を迎えた15日、東京都千代田区の日本武道館で政府主催の全国戦没者追悼式が開かれた。天皇、皇后両陛下、安倍晋三首相ら各界の代表、遺族ら計約6000人が参列。正午に全員が黙とうして約310万人の戦没者の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。公明党から山口那津男代表が参列し、献花した。

式典は正午前に始まり、安倍首相が式辞で「皆さまの尊い犠牲の上に私たちが享受する平和と繁栄がある」と追悼。昨年と同様に「戦争の惨禍を決して繰り返さない」と表明し、「歴史と謙虚に向き合い、世界の平和と繁栄に貢献し、万人が心豊かに暮らせる世の中の実現に全力を尽くす」と述べた。

正午からの1分間の黙とうに続いて、天皇陛下が「過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願う」とお言葉を述べた。その後、父がフィリピンで戦死した広島県東広島市の小西照枝さん(74)が遺族を代表して追悼の辞を述べ、「再び悲惨な戦争を繰り返すことなく、世界の平和、命の大切さをしっかり後世につなぐべく、たゆまぬ努力をいたします」と誓った。

厚生労働省によると、参列した遺族は4887人。最高齢は夫を亡くした東京都多摩市の中野佳寿さん(101)、最年少は曽祖父が亡くなった沖縄県うるま市の宮城翔龍君(5)。戦後生まれの占める割合は過去最多の23.2%となった。

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