eコラム「北斗七星」

  • 2016.08.03
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年8月3日(水)付



国民生活センターは先月、新たな手口による架空請求での詐欺事件が多発しているとして、注意を喚起した。携帯電話やパソコンに「有料サイトの未納料金を支払わないと法的手続きをとる」などの請求を送りつけ、その支払いをコンビニの収納代行を利用させる手口だ◆収納代行は、インターネットで商品を購入した際などに使われる仕組みで、「支払番号」をコンビニに設置してある端末に入力したり、レジに提示して、料金を支払う。この便利な仕組みを悪用したもので、領収書を見ると、オークションで落札した商品や何かのチケットを買ったことになっているという◆詐欺グループは、そうやって得た商品を何らかの方法で現金化していると見られる。追跡しにくいことから悪用されていると思われる◆国民生活センターのアドバイスは4つ。不審な請求には電話やメールで連絡しない。相手に個人情報を与えてしまうから。次に決して支払わない。また、支払った後でも、気づいたら領収書に書かれている事業者に連絡する◆そして大事なのが、なんか変だなと思ったら、すぐに最寄りの消費生活センター(局番なしの188)や警察(相談専用番号#9110)への相談。いち早い連絡が被害の拡大を食い止めることを忘れないでほしい。(繁)

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