e減らそう! 高齢者の運転事故

  • 2016.07.28
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年7月28日(木)付



ASV(先進安全自動車)購入に3万円助成
香川県



香川県は、高齢ドライバーの運転事故を減らそうと、さまざまな交通安全対策に取り組んでいる。今年4月からは自動ブレーキなどが装備されたASV(先進安全自動車)の購入に3万円を助成する全国初の補助制度を創設し、利用者が順調に増えるなど注目されている。同事業の実施を県に要望するなど推進してきた公明党の広瀬良隆県議、中村秀三・高松市議はこのほど、県庁内で担当者と意見交換した。


免許返納特典に加えて実施 全国初


公明が推進

これまで、高齢者は交通事故の被害者になることが多かったが、最近は加害者になるケースが増えている。香川県は高齢者の無理な運転を減らすため、運転免許証の自主返納を促し、65歳以上の返納者に対する優遇制度を2014年11月に導入。バスやタクシーなどの公共交通機関や小売店で割引サービスを受けられるもので、同制度に協力する優遇店も1100店を超えている。その結果、昨年度の免許返納者数は3167人に上り、65歳以上の免許保有者に対する自主返納者数の割合は全国で6番目に高かった。

また、県内各市町でも独自の優遇制度が設けられており、高松市では免許返納者に対し、1万円がチャージされたICカード乗車券を特典として交付している。

こうした取り組みを進めているが、同県では、高齢者が加害者側となった交通事故発生件数が昨年度、人口1万人当たり58.6件で、増加傾向にある。その背景の一つには、やはり高齢ドライバーが多いことが挙げられ、65歳以上の免許保有者の割合が25.1%(16年3月末現在)で、全国平均の20.8%(同)と比べて高い。

生活環境によっては日常的な車の使用が不可欠で、免許証を手放せない高齢者も多いと見られる。

そこで県は今回、高齢ドライバーの事故防止策として「高齢者ASV購入補助制度」を創設し、4月から受け付けを開始した。

同制度は、県内在住の65歳以上の高齢者がASVを新車で購入する場合、一律3万円を助成。対象となる車種は、(1)自動ブレーキ(2)車線逸脱警報(またはレーンキープ・アシスト)(3)ペダル踏み間違い時の加速抑制装置――の3機能を全て装備したもので、申請は県内の自動車販売店などを通じて行う。受付開始から5月末までの申請件数は325件に上った。

意見交換で県の担当者は、「利用者は順調に増加している。新車の購入を検討している人がASVを選んでもらうきっかけになれば」と期待を込めた。

高齢者の交通安全対策について、県くらし安全安心課総務・交通安全グループの増田昭宏課長補佐は「運転が不安な場合は免許証を返納し、車が必要な人はASVの購入を検討してもらうなど、高齢者が自分の状況に応じて選べるようにしている」と説明。広瀬、中村の両議員は「交通事故を少しでも減らすために、状況を見ながらさまざまな取り組みをさらに進めていきたい」と語っていた。

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