e大型店内に交流・憩いの場

  • 2016.07.27
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年7月27日(水)付



「みのわ~れ」がオープン
国交付金活用
長野・箕輪町



長野県箕輪町はこのほど、イオン箕輪店1階に、買い物ついでに自由に利用できる公共スペース「みのわ~れ」を開設した。テーブルセットのあるオープンスペース、障がい者が就労体験できるカフェ、乳幼児と親らが遊んで交流する「ほっこりルーム」などからなる。大型商業施設の中に障がい者や子どもが集う公共施設を置くという珍しい試みで、障がい者、親子連れなど、誰もが気軽に立ち寄れる、憩いの場をめざしている。


カフェで障がい者が就労体験


乳幼児が遊べるスペースも


「みのわ~れ」は、イオン箕輪店に店舗撤退による空きスペースがあったことから、町がそこを賃借して開設したもの。整備には国の地方創生加速化交付金を活用した。企業組合が指定管理者として運営に当たる。

カフェは、ランチタイムに食事を、ティータイムにはドリンクやデザートを提供するほか、自分で食品を持ち込むこともでき、無料で使える給茶器と電子レンジを常備。施設の一角には、予約制(有料)のキッチンが設置され、シンク付き調理台やIH調理器を備えており、「子ども食堂」など多目的に利用できる。

乳幼児らが自由に遊べる「ほっこりルーム」には授乳スペースもある。町の子育て支援員が午前10時から午後4時まで常駐し、子育て講座などを開く。

「オアシスルーム」は障がい者専用で、ソファーベッド、テーブル、テレビなどがあり、簡単な作業や休憩に使える(利用は登録制)。また、土日祝日に限り、3時間程度、障がい者のカフェ就労体験も行う。

「みのわ~れ」の開所時間は午前10時から午後7時までで、年中無休。イオンの駐車場を利用できるので便利だ。


公明町議が提案し実現

公明党の釜屋美春町議は、住民から町に対し、子育て中の親子がゆっくり過ごせる場所、障がい者の居場所や働く場所を求める声が多く寄せられていたことから、2012年3月議会で、障がい者らが自由に集える交流スペースの設置を提案。先行事例として、隣接の南箕輪村にある高齢者・障がい者交流施設「ぽっかぽかの家」を紹介し、障がい者の日中活動支援の場を箕輪町にも設置するよう求めていた。

「みのわ~れ」の開設について、「みのわ手話ダンスの会」の大槻一子指導員は「町の中心にこういう施設ができ、大変うれしい。小さい子、若いお母さんたちと一緒に、皆で楽しく手話ダンスができたらいい」と喜んでいた。障がいのある夫を持つ女性は「障がい者が集まれる場所ができ、うれしい。釜屋議員のおかげ」と感謝していた。

また、幼児と訪れた母親は「子どもを遊ばせる所ができ、ありがたい。買い物がてら来られるのがいい」と話していた。

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