eコラム「北斗七星」

  • 2016.07.20
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月20日(水)付



瀬戸内海の島々を舞台にしたアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」の夏会期が18日に開幕(9月4日まで)した。夏休み期間中の集客増が期待されるが、3度目の今年は、海外からの来場者が多い傾向にあるという◆3~4月の春会期の調査では、外国人比率が3年前の前回から10%以上アップして12.6%に。特に台湾、香港、中国からの観光客が多く、高松空港への直行便などによるインバウンド効果が大きいようだ◆外国人を歓迎する環境づくりとして、公式ホームページには、中国語の繁体字と簡体字、韓国語を追加。約30言語に対応したスマートフォンの多言語音声翻訳ソフトも案内スタッフに活用されている◆14日付の本紙記事では、同ソフトを輿水恵一総務大臣政務官(公明党)が都内の会合でアピールしていた。一方、急増する訪日客に対応する国民の"語学熱"も高まっているのだろう。東京五輪に向けて外国語の習得を呼びかける本紙「波紋」欄の声や、「おもてなし」と銘打ったNHKの語学番組もある◆分かりやすい案内表示などのハード整備と翻訳ソフトなどの活用、そしてマンパワー。コミュニケーションが活発になれば、訪れた側も迎える側もより楽しくなるし、文化的な相互理解も進む。本格的な観光立国への取り組みを加速させたい。(祐)

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