eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月24日(金)付



言論は民主政治の柱。古くから政治家は自らの主張を民衆に語り掛けてきた。その中で、歴史に刻まれた演説も少なくない。南北戦争の渦中、「人民の、人民による、人民のための政治」を訴えたリンカーン米大統領の演説の精神は、日本国憲法の前文にも、引き継がれたとされる◆ケネディ大統領の就任演説の「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問うてほしい」との言葉も、今日なお光を放ち続けている◆一方で、人々を不幸に追い込んだ政治家の演説もある。ヒトラーの率いるナチ党は、武力革命の企てに失敗した後、選挙による政権獲得へと路線を転換。その強力な武器となったのが、ヒトラーの演説だった◆彼は聴衆に暗澹たるドイツ社会の現状を語り、その原因がどこにあるのか、善悪二項対立の構図に単純化して語った。そして敵に対しては「真偽を問わずネガティヴな情報だけを流し...大衆の怒りを煽る」政治宣伝を行った(石田勇治著『ヒトラーとナチ・ドイツ』講談社現代新書)。こうしてナチ党は政権を獲得し、ドイツは破滅への道を進んだ◆今、参院選が公示され、各政党、候補者がさまざまな主張を展開している。公明党は、どこまでも誠実に、有権者に堂々と真実を訴え続け、支持を獲得していきたい。(千)

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