eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.20
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月20日(月)付



今から70年前の8月、「議会政治の父」と呼ばれた尾崎行雄が帝国議会で行った演説の中で、政党と徒党の違いについて触れた一節がある。「徒党は直ぐ出来ます。(中略)唯自分達の一身の利害栄辱を考へて離合集散する所の徒党は何時でも出来る」◆昨今の政治状況も、しかりである。4年前、「社会保障と税の一体改革」を巡り、49人の国会議員が消費税引き上げに反対し離党して新党を結成、分裂した民主党の醜態は鮮明に記憶に残る。もともと政権交代だけを掛け声に集まった寄り合い所帯の民主党。政権を握った後は案の定、「決められない政治」で迷走した。分裂騒動は、政策の一致をおろそかにした当然の成り行きといえた◆そして今、除籍した離党者と手を組んで民進党に看板だけ変えて、何をめざすのか。揚げ句、共産党と「平和安全法制廃止」の一点で共闘に走る姿は、「国民に責任ある判断を求める姿勢ではない」(山口代表)。「政策を巡り、ほぼ対極にある政党との連携は『野合』との批判を免れまい」(読売)と指弾される通りだ◆「大衆とともに」の立党精神で結ばれた公明党は、幅広い民意を受け止めて政策に反映し、ブレずに国民のための政治を前に進めている◆明後22日は参院選の公示。選挙目当ての"徒党の政治"の跳梁を許してはならない。(紀)

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