e浮かれる共産、冷たい民進

  • 2016.06.15
  • 情勢/解説

公明新聞:2016年6月15日(水)付



野党共闘の実態 討論番組で露呈



22日公示の参院選(7月10日投票)に向け、民進党との共闘に躍起な共産党だが、12日に放送されたNHK番組「日曜討論」では、共闘に対する民進党の"冷たい"態度が目立った。

番組では、自民党の茂木敏充選挙対策委員長が「考え方が不一致な両党が選挙のために組むのは、『選挙目当て』」と指摘したのに対し、民進党の玄葉光一郎選対委員長は、「(共産党と)政権を共にするわけではないので、(政策などが)全く一緒でなくてもいい」と発言。その上、「安保法廃止で一致しているが、われわれとしては、防衛力はむしろ強化した方がいい。(共産党などとは)そこが違う」と開き直った。

政権構想についても、共産党の小池晃書記局長が「われわれは、国民連合政府を提案している。これから真剣に検討してほしい」と民進党に水を向けるも、玄葉氏は「相いれない」とバッサリ。あまりの冷たい反応に慌てたのか、小池氏は、「これから検討していこうと言っている(だけだ)」と必死に取り繕おうとした。

また、13日に各党の参院選埼玉選挙区予定候補が出演したテレビ埼玉の討論番組では、民進党の予定候補が共産党との共闘や、野党4党の共通政策を否定したとして、「『野党共闘』温度差浮き彫り」(14日付「産経・埼玉版」)と報じられた。

いくら共産党が共闘ぶりをアピールしても、「選挙協力は進めるが、政権はともにしない―。有権者にとって、こんなに分かりづらいことはない」(13日「産経ニュース」)と首をかしげる国民は多い。共産党の独り善がりが目立つ民共連携は、結局のところ、野党の「1人区」対策。選挙目当ての「野合」との批判は、払しょくできるものではない。(光)

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