eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.13
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月11日(土)付



先月開かれた衆院国土交通委員会での樋口尚也議員の質問を聞いて、「やっぱり公明党の役割は大事だな」と実感した。この日、樋口さんが取り上げたのは民間航空機に搭載されている医薬品についてだった◆客席数が60を超える旅客機には、航空法第六十二条ならびに航空法施行規則第百五十条で、救急患者が発生した場合に備え医薬品や医療用具を装備することが義務づけられている。ところが具体的にどういう医薬品を搭載するかについての通達は、2000年に出されて以降、16年もの間見直しがなされていなかったのだ◆「随分年月が経っている。この間、使用しなくなった医薬品や販売中止になった医薬品があるかもしれない」と考えた樋口さん。搭載医薬品一覧と厚生労働省が認可している薬価基準の医薬品を一つずつ照らし合わせてみた◆すると驚くべき事実が分かった。既に製造販売されていない気管支拡張剤や販売中止となった鎮痛剤が旅客機搭載の医薬品一覧に記載されていたり、劇薬とすべきところを"毒薬"と分類されている医薬品もあったのだ◆これに対し国土交通省の航空局長は、「適切な医薬品および医療用具が搭載されるよう必要な対応を行う」と明解に答えた。"行政の山の中"に眠る問題を一つずつ解決するのが公明党議員の仕事である。(流)

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