eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月9日(木)付



全国には、"がっかり名所"と呼ばれる観光スポットがいくつかあるようだが、高知市の播磨屋橋はその筆頭格だという。同所を訪れた観光客から、どの程度がっかりしたかを聞き取った地元新聞の記事が面白かった◆60人に印象を二択で聞いた調査では、評判通りに「がっかりした」人は、意外に少なく21人。残る39人は「赤い欄干に風情がある」「川があってきれい」などと答え、「がっかりしていない」という◆中には「どれだけがっかりなのか、ワクワクしながら来た」という人や、「もっとショボいと思ったのに」と期待通りにがっかりできなかったことに、がっかりした人も。しかし、国民の期待を裏切る政治に、がっかりするのだけはごめんだ◆22日に公示が迫った参院選は、連立政権の経済政策に対する評価が最大の争点。「安定の自公」か、「混乱の民共」か。政治の命である肝心の政策などそっちのけで、中身のない"野党共闘"のパフォーマンスに終始する政党をうっかり選んでしまえば、取り返しがつかない結果になる◆われわれがかつて訴えた、「うっかり1票、がっかり4年」が現実になってしまったのは、忘れもしない民主党政権の時代だが、参院議員の任期は6年。「うっかり1票、がっかり6年」の愚を二度と繰り返してはならない。(祐)

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